MY GEAR
サブ90を目指す市民ランナーの愛用シューズ4足、
そして買って後悔した1足
人生を変えた1足から、ランニング嫌いになりかけた失敗の1足まで。実体験ベースで語ります。
この記事の結論
- 普段履きのジョグ用は ASICS Novablast 5 一択。3年走らなかった私を呼び戻し、初ハーフ1:47:37を可能にした人生の1足
- フォアフット矯正には Mizuno Wave Duel Pro。RUNMETRIX診断でフォアフットが必要だと分かり、ソール形状で強制矯正
- 雨の日と「子育てランナーの泥対策」に Under Armour HOVR Machina 3 Storm。意外な万能シューズ
- 中華カーボンの Xtep は失敗。1/3の価格に飛びついた結果、足の痛みでランニング嫌いになりかけた
所有シューズ一覧
| 用途 | モデル | サイズ | 満足度 |
|---|---|---|---|
| デイリージョグ | ASICS Novablast 5 | 26.5cm | ★★★★★ |
| フォアフット矯正 | Mizuno Wave Duel Pro | 27.0cm | ★★★★☆ |
| 雨天・汚れOK | UA HOVR Machina 3 Storm | 26.5cm | ★★★★☆ |
| カーボン(失敗) | Xtep(中華カーボン) | 27.0cm | ★☆☆☆☆ |
①ASICS Novablast 5|3年のブランクを終わらせた1足

結論:今まで履いたランニングシューズの中で文句なしのナンバーワン。
このシューズに出会えていなかったら、初ハーフ1:47:37の達成も、このサイトの存在もなかった。
「3年走らなかった本当の理由」はシューズだった
恥ずかしい話を最初に書きます。私が3年もランニングから離れていた本当の理由は、最初に履いていたNike Pegasus 38が自分の足に合っていなかったからでした。
当時はランニング歴ほぼゼロ。「ナイキの定番モデル=万人向け」と勘違いし、何も調べず買ったその一足。走るたびに2〜3kmで足裏や側面が痛み出し、「ランニングはツライ運動」として記憶に刻まれました。痛みが続く運動を、好きになれるはずがない。
2025年10月、上司から守谷ハーフマラソンを誘われて再開した時も、最初は同じシューズで走り出して同じように痛みました。スポーツショップを何軒も回り、試着ジプシーの末にたどり着いたのが Novablast 5 です。
このストーリーの全貌は別記事に書いています:3年ぶりに走った素人が、3ヶ月でハーフ1:47を出した話
履いた瞬間に全身が反応した
店頭でNovablast 5に足を入れた瞬間、思わず声が出ました。
「何、この吸い付くようなフィット感は」
足の甲、足首、アーチ、どこにも隙間がない。それでいて締め付けもない。立っているだけで、足が”守られている”感覚がありました。厚底なのに不安定じゃない。靴の中で足が泳がないから、力が素直に地面に伝わりそうな予感がしました。
その場で買いました。結果、これ以降ハーフマラソン本番まで、足を壊すことは一度もありませんでした。
スペック・サイズ感
- サイズ:26.5cm(実測252-255mm に対し捨て寸10mm)
- カテゴリー:デイリートレーナー
- ミッドソール:FF BLAST MAX(スタック高40.9mm)
- 用途:日常ジョグ・ロング走・ペース走まで対応
- 本番実績:守谷ハーフマラソン 1:47:37(2026.02.01)
妻にもおすすめして色違いを履いている
あまりにも気に入ったので、妻にもおすすめし、購入したようです。下の写真は妻のNovablast 5。

夫婦で色違いを履けるレベルの、性別を問わない万能性も魅力。妻も「足が疲れにくくて毎日履きたくなる」と気に入っています。家族の中でランニングシューズの良さを共有できるのは、ランニングを趣味にする上で意外と大事なポイントです。
どんな人におすすめか
- 市民ランナーで初めてちゃんとしたシューズを買いたい人
- サブ4~サブ3.5を目指す層のメインジョグ用
- 過去にシューズが合わずランニングを諦めた経験のある人
- ジョグだけでなくレースでもそこそこ使いたい人
- 夫婦・パートナーでお揃いを楽しみたい人
⚠ 重要:Novablast 5は”私に”合っただけで、あなたに合うとは限りません。シューズの相性は本当に人それぞれ。必ず試着してから購入してください。
📖 RELATED STORY
3年ぶりに走った素人が、3ヶ月でハーフ1:47を出した話
Novablast 5との出会いから、初ハーフ1:47:37までの3ヶ月の記録。シューズ選びの遠回りをした全プロセスを書きました。
記事を読む →②Mizuno Wave Duel Pro|サブ90への必需品

結論:「走り方を変えたい」という明確な目的のある人にこそ価値があるシューズ。
買った理由:RUNMETRIX診断でフォアフットが必要だと分かった
ハーフ1:47を出したあと、次の目標はサブ90(ハーフマラソン90分切り)。ペースにして4:15/km。今とは別次元の走力が必要になります。
そこで導入したのがRUNMETRIX(ランメトリックス)。CASIO×ASICSが作った腰装着型センサーで、ランニングフォームを徹底分析できるサービスです。
結果分かったのは、「ヒールストライクのままではサブ90は厳しい。フォアフット~ミッドフット接地への転換が必要」ということでした。
RUNMETRIXの詳しいレビューはこちら:フォームを”見える化”したら、サブ90への道筋が見えた — Runmetrix 3ヶ月レビュー
フォアフットは意識だけでは身につかない
ところが、頭で「フォアフット接地で」と意識しても、走り出すとすぐに元のヒールストライクに戻ってしまう。何ヶ月か試行錯誤しても、走り方は簡単には変わりませんでした。
そこでたどり着いたのが「シューズの形状で強制矯正する」というアプローチ。Mizuno Wave Duel Proは、Waveプレートとロッカー形状によって、物理的にフォアフット接地を促す設計になっています。
履いてみた結果
これが想像以上に効きました。無理にヒール接地しようとすると違和感がある形状になっているので、自然と前足部から接地する走り方になります。
もちろん即効性はなく、何回も練習で履き込む必要がありましたが、1〜2ヶ月でフォアフット気味の走りが定着。普段のNovablastに戻しても、以前より前足部で着地できるようになりました。
スペック・サイズ感
- サイズ:27.0cm(Mizunoは細身傾向のため+0.5cm)
- カテゴリー:レーシング・矯正用
- 特徴:Waveプレート+ロッカー形状によるフォアフット誘導
- サイズ感:いい感じ。ぴったりフィット
どんな人におすすめか
- RUNMETRIX等のフォーム診断でフォアフット接地が必要だと分かった人
- 頭で意識しても走り方が変わらず悩んでいる人
- サブ90~サブ3を目指して走りの効率を上げたい人
- ミッドフット~フォアフット接地に憧れている人
⚠ 注意:すでにフォアフット接地ができている人や、ヒールストライクで快適に走れている人には不要。「走り方を変える」という明確な目的がある人向けのシューズです。
③UA HOVR Machina 3 Storm|雨と泥の万能シューズ

結論:当初は雨用のつもりが、子育てランナーの「想定外の万能シューズ」になった。
買った理由:雨の日でも走りたかった
サブ90を目指していると、「雨だから今日は走らない」が許されない場面があります。レース直前の調整期間や、週末しか時間が取れない平日勤務ランナーにとって、雨は走らない言い訳にできない。
そこで防水・撥水性能のあるシューズが必要になり、UA HOVR Machina 3 Stormを選びました。「Storm」は防水版を意味するモデル名で、UAの撥水技術が施されています。
想定外の使い方:子供との公園で大活躍
当初は「雨の日以外は重いから出番がないだろう」と思っていました。ところが、子供がいるとランニング以外でも靴が汚れる場面がやたら多いのです。
- 公園で泥遊び付き合い
- 砂場・水たまり・草むら
- 急な雨上がりの散歩
- BBQや川遊び
このシューズは汚れたら水で流せるのが本当に楽。ガシガシ洗ってもびくともしないし、すぐ乾く。子育て世代のランナーには「ランニング兼汚れ対応シューズ」として超おすすめです。
グリップ性能も優秀
もちろん本来の用途である雨天時のグリップは抜群。濡れたアスファルトでも全く滑りません。雨の日にビビらず走れる安心感は、防水シューズを持っている人だけが知る世界です。
スペック
- サイズ:26.5cm(UAは標準サイズ感、ASICSと同じでOK)
- カテゴリー:オールウェザー
- ミッドソール:HOVR
- 特徴:撥水アッパー、雨天用アウトソール
どんな人におすすめか
- 雨天や荒天でも走るストイックなランナー
- 子育て中で「汚れてもいい1足」が欲しい人
- レース当日が雨予報の時の保険として持っておきたい人
- 1足でランニングと普段使いを兼ねたい人
④Xtep(中華カーボン)|安物買いの銭失いだった

結論:価格に釣られた完全な失敗購入。安物買いの銭失いとはこのこと。
買った理由:日本価格の1/3に飛びついた
Novablast 5に出会って、次はレース用にカーボンプレート搭載シューズが欲しいと思い始めました。しかし、Vaporfly、Alphafly、Adios Pro等の主流カーボンシューズは3万円~4万円。気軽には買えない価格です。
そんな中、AliExpressで Xtep のカーボンシューズを発見。日本のメーカー品の1/3、約6,500円で買えるという破格の安さでした。
| 購入時の情報 | 内容 |
|---|---|
| 購入元 | AliExpress(Xtep Global Store) |
| 支払額 | 6,472円 |
| 日本のカーボンシューズ相場 | 3万円~4万円 |
走るたびに足が痛くなる
届いた瞬間は「思ったよりちゃんとしてる」と感じました。見た目もカーボンシューズらしく、軽量で見栄えもいい。ところが実際に走り出してから、悲劇が始まりました。
走り終わったあと、毎回足が痛い。
最初は「カーボンシューズに慣れていないから」と我慢して履き続けたが、痛みは収まらない。むしろ走るたびに痛みが累積していく感覚。
原因の推測:日本人には幅が狭すぎる
明確な原因は分かりません。ただ、中国市場向けに設計されたシューズが、日本人の足型(特に幅)と合っていないのではないかと推測しています。
私の足は2E相当の標準幅(足幅102mm)ですが、Xtepはそれでも明らかに幅が狭く感じられました。中国の人に向く形状なのか、コスト削減のためにラスト(木型)の種類が少ないのか、いずれにせよ日本人ランナーには合わないケースが多そうです。
「ランニングが嫌いになりそう」だからやめた
痛みを我慢しながら走るのは精神的にも辛く、「これを履き続けるとランニング自体が嫌いになる」と感じました。サブ90を目指す日々の練習が苦痛になるのは本末転倒です。
これは3年前のNike Pegasus 38で痛みに苦しみ、走るのをやめた経験のデジャヴでした。あの3年のブランクを繰り返したくない。
結局、このシューズを履くのはやめました。6,472円は授業料として割り切るしかありません。
学んだこと:シューズの選択ミスは練習量では取り返せない
この失敗から得た教訓:
- 価格の安さに飛びつかない。シューズは安物買いの銭失いの典型
- 海外通販のシューズは試着できないリスクが致命的。返品も困難
- 日本人の足にはやはり日本ブランドか、日本市場で実績のあるブランド
- 特にカーボンプレートは反発が強いぶん、足に合わないとダメージも倍
- 合わないシューズで走り続けると、ランニング自体が嫌いになる。これは私が3年のブランクで学んだ最大の教訓
次にカーボンシューズを買うなら、恐らくASICS Metaspeed系か、Mizuno Wave Rebellion Pro系を選ぶと思います。価格は3〜4倍しますが、「足に合わずに使えない3万円のシューズ」より、「履き続けられる3万円のシューズ」の方が圧倒的に安いことを学びました。
4足から学んだ「シューズ選び3つの教訓」
教訓1:自分にとっての「最高の1足」を見つけろ
Novablast 5のように、履いた瞬間に走りたくなるシューズは人によって違います。スペックや評判だけで選ばず、必ず試着して「相性」を確かめること。一度見つけた1足は、夫婦で色違いを履くほどの財産になります。
教訓2:シューズは「課題解決ツール」として選ぶ
Wave Duel Proは「フォアフット矯正」、UA Stormは「雨と泥対策」と、明確な課題に対する解決策として機能しています。「なんとなく速くなりそう」では選ばないこと。
教訓3:価格に釣られない。安物買いの銭失いは本当にある
Xtepの失敗は、「シューズは1日も履けなければ、それは無料ですらなくマイナス」という事実を教えてくれました。試着できない海外通販で、しかもカーボンプレートのような「合わない時のダメージが大きい」シューズは、絶対に避けるべき。
シューズの選択ミスは、練習量では取り返せない。
逆に、合うシューズを履くだけで、同じ練習でも伸び方がまったく変わる。これが私が4足のシューズと、3年のブランクから学んだ、たった1つの真実です。

